母の介護と実家をどうするか問題
介護の問題は自分にはまだまだ先だと思っていましたが、気がつけば母ももうすぐ80歳。
そして、いよいよ築40年の実家をどうするかにも向き合う事になりました。
実家の建替えを考えるきっかけ
実家には父が亡くなってから20年余り母がひとりで暮らしていました。
母が亡くなった後の実家をどうするかは、それまでもぼんやり考えていのですが、まだまだ先の事と向き合うことを避けていました。
現実の問題として建替えを考えるきっかけになったのは、我が家の5年間の転勤が終わり東京に戻るやいなや、老後が不安になったのか実家の母に「私の老後はどうなるのか?」と詰め寄られたこと。
母は、父が亡くなってから家を自分の好きなようにリフォームして、自由に過ごしていました。
口出しされるのもイヤなようで、いつも事後報告です。
再三、いつか大規模にリフォームすることになるから、ちょこちょこあちこちリフォームすると勿体ないよと言っていたのに、実家に帰る度にトイレやお風呂、キッチンなどの水回りを全くの相談無しで新調していて、半ばあきれて「好きにしたらいい」という気持ちになっていました。
年金暮らしの母。おそらくもう建替えるような資金は残っていないはず。
いずれ介護は覚悟していたものの、家、どうする?
この家で介護できる?築40年の実家をどうするか問題。
実家は私達家族が暮らしているマンションからバスで30分ほどの距離なので、将来介護になっても通うこともできるのですが、ふと「木造住宅って、一体どのくらい住み続けられるのか?」と不安になりました。
東日本大震災の際の震度5弱はなんとかやり過ごせたとはいえ、耐震基準は未だ旧基準のままの建物です。
キッチンや浴室などはリフォームしていても、普段使わない2階のベランダへ出るドアは軋んで開かなくなっている程老朽化は進んでいます。
耐震基準を満たす住宅への建替えかリフォームをしなければ介護もままならないのでは?
そうなれば同居も視野に入れないといけないのかなと考え始めた翌年、関東に大雨が降り荒川決壊の危険があるということで3階以上の建物への避難勧告が発令されました。
実家は2階建てのため母は避難を余議なくされ、その時は自分の足で避難できたのですが、これが介護中だったら?
その後、毎年のように日本各地で豪雨災害がおきていることもあり、もし建替えるなら水害対策として3階建てにすることを考えたほうが良さそうだと考えました。
でも、もし耐震や水災対策がリフォームで済むならその方が現在的です。
50代の私達夫婦には自分達が住む訳でもない家にお金を払う余裕はありません。
建替えるとしたら、今のマンションを売却して同居するしか…
リフォームか建替えかはまだきめかねていました。
建替えを決意するまでの経緯はリフォームにするか建替えにするかで書いています。