リフォームか建替えかを決断するまで。フルリフォームの限界は?
我が家の場合、結果的に建替えを決断したものの、はじめは「リフォーム」にするか「建替え」にするかも決まっていませんでした。
経済的なこともありますし、リフォームで済むならばできればお金を掛けずに問題を解決したい。
ここでは建替えを決断するまでのお話をお伝えします。
建替えにかかる費用は本体工事以外に600万円?!
・設計料
フルリフォームで節約できる費用
リフォームで済ますとすると、登記費用、給排水工事、外構工事などが節約できることになります。
もちろん地盤を掘り起こすこともないのでガラが出てくることも無いし土壌改良費用の心配も無し。
解体費用も部分的になるから少し節約になるでしょうし、住みながらの工事が可能なら引越し費用2回分が節約できます。
工事中、仮住まい費用の心配も無くなります。
リフォームが大規模になってたとえ仮住まいが必要になったとしても、少なくとも600万前後の節約になることは間違いなさそう。
リフォームで出来ること出来ないこと
どちらにするか決定するに当たっては、まず、今回の建替えの目的を考えてみました。
①耐震基準を満たした家にしたい
②3階の高さを確保したい(水害の場合に避難できる場所の確保)
実家は築40年で、現在の耐震基準を満たしていません。
震度5弱だった東日本大震災ではなんとか持ち堪えたものの、トイレやベランダの扉の建て付けが悪くなってしまっていて、とても安心して介護できる家ではありません。では、リフォームだけで耐震化出来るのか?
耐震化はリフォームでも可能
実家のような古家を震化するには、壁に筋交いを入れたり、柱を金具で補強することになるそう。また、瓦屋根の家はその重さが耐震性を下げてしまうんだとか。
壁、柱、屋根の工事をするなら、ついでに断熱もしっかりさせて2世帯でも住みやすいように間取りの変更も可能なのだそう。
3階建てはリフォームでは難しい
3階建ては、2階建て迄には必要のない「構造計算」が必要となるそうです。
そもそも構造が違うためリフォームでまかなうことは無理なのだそう。
これは私達が話を聞いた工務店、ハウスメーカー全てで同じ答えでした。
でも、例えば屋根裏部屋のようなかたちで3階の高さに部屋を設けるとか、屋根を屋上にして避難できる高さを確保するとかでもまあ目的は果たせるわけですが...
しかし、6畳ほどの増築だとしても最低限の費用として1000万ほどかかる可能性があるうえ、せっかく屋根裏部屋を増築しても、普段は荷物置き場のように使うしかなさそう。
にもかかわらず、固定資産税の算出の際に「床面積」として計算に算入されてしまうとすれば、固定資産税がどれだけ上がるのかにもよりますが、長い目で見た場合にはお得とは言えなさそうです。
「あと何年住みたいのか」で考えてみたら...。
鉄筋なのか木造なのかにより異なりますが、どちらにしても家には寿命があります。居住中のマンションの老朽化を考える
展示場を回りながら建替えを決意
記事の順序として、すごく初期の段階で建替えることを決めたように見えるかもしれませんが、実際には「展示場めぐり」を始めてから、いろいろなハウスメーカーのモデルハウスで、沢山の営業さんの意見を聞きながら決断しました。建替えに関する助成金などにも背中を押され
現在の建築基準法の耐震基準に満たない住宅(昭和56年以前に建築されたもの)の建替えには、助成金が出る自治体が多いみたいです。
以下は東京都の「耐震ポータルサイト」です。申請しないと受けられないので先ずは該当するかを確認してみてください。