建替えの予算額はどうやって決める?

 間取りが決まらないと見積もりが出ない?見積もりが出ないと決められない

ハウスメーカーを決定する流れを知らなかった私達。実際に体験してみて、事前に知っていたらもっと効率良く施工会社を決める事ができたと思う事が多くありました。

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だいたいの金額で良いから教えて欲しい!いくらぐらいで建てられるの?

住宅展示場で初めての打ち合わせコーナーでの面談からはじまり、その後何度か打ち合わせを重ねながら間取を決めて行きます。

こちらはどのくらいのスペックのものがどのくらいで建てられるのか、大まかな金額を聞きたいのに、どこもなかなか金額を教えてはくれません。

おすすめの間取りが提示され、それをこちらの希望にそうように修正していきます。

「では、次回までに修正図面を作りますね。次回はいつにしましょうか?」という具合で、金額が提示されないまま、間取り案だけが進んで行きます。

間取りなどは、どこでお願いするかを決めてしまってから施工会社と相談しながらじっくりと決めて行くものと思っていましたが、どこのハウスメーカーさんでも、間取りが決まらないと金額は出せないようでした。

そのなかで、このメーカーとは合わないと感じたり、逆に自社で建てるには予算が足りなさそうと判断されたりした場合は、自然消滅的に打ち合わせが終了したりして、希望の間取りが固まるころには数社に絞られていきました。

見積もり提示は後出しジャンケン?

各社と打ち合わせを重ねていくうちにうすうすわかってきたことは、どこのメーカーも見積もりは後出しジャンケンで、どこかで見積もりが出たら、その金額を見て見積もり額を調整しているみたいでした。

逆に、1社金額が出てしまえば、その間取り図と見積書を基に新規で別の住宅メーカーを訪ねても話は迅速に進みます。

結局我家では、ごく初期に見積もりが出た1社を入れて4社から見積りを出してもらう事になりました。

予算の伝え方で見積額もスペックも変わる!予算って言わなきゃダメ?

メーカーにより、ある程度のグレードの差はありますが、先方はこちら側が出した予算の金額に見合うような提案をしてきます。

同じメーカーでも色々なグレードタイプの家を建てるホームメーカーの場合では、低いグレードのてられる場合には、控えめな予算を言うとそれに見合ったグレードのものを提案されてしまいます。

我が家の場合、一番はじめに行った展示場で予算を聞かれた際、「このくらいで建てられたら良いな~」という軽い気持ちで金額を言ってみたのですが、出た見積もりは確かに予算内ではありましたが、耐震も断熱も全く希望には程遠いものでした。(その時の見積内容については、住宅性能評価書って必要?損益分岐点を考えるでも書いています。)

もっと高い金額を言っていたら高スペックな家も建てられるメーカーだったのかもしれませんけど。

そのメーカーさんは、結局はお断りすることになったものの、その後いろいろ分かってくると、その見積書の中味がどんなスペックの家なのかが分かってきました。

今思うと、何も知らないままの状態で家づくりをしなくて良かったと心から思っています。

契約を決める際の注意点・見積書の確認ポイント

見積もりは数社同時進行で同条件でお願いすべき

同じ条件での金額比較が出来ているか?は金額を比較するうえでは大切な条件です。


ハウスメーカーごとに特徴はありますから、全く同じ仕様の家になるわけではありませんが、メーカーのこだわりの部分以外はできるだけ同じ条件で見積もりを出してもらっていないと、金額での比較にはなりません。

ですから、どこかですごく良い間取り案が出て気に入ったのなら、その間取りを他社にも持ち込んで、なるべく同じ条件で金額を出してもらうと良いです。

見積もり金額が決定金額では無い

見積もりの金額を見ると、これだけ準備できればOKなのかと思ってしまいがちですが、この金額はあくまでどこのハウスメーカーにお願いするかを決定するためひとつの比較材料に過ぎません。

その見積りに入っているひとつひとつの材料や設備スペックによって、今後安くも高くもなり得ます。

例えばA社の見積もりでは最高スペックのキッチンで、B社では最低のスペックのキッチンで見積もりを出していたとすれば当然金額はA社の方が高くなっているわけです。

B社の見積もりの方が安かったとしても、後々A社と同じスペックのキッチンに変更することになるなら、一概にB社が安かったとはいえないわけです。

見積書に何がいくらで入っているのか、しっかりと確認することが大切です。

間取り変更はいつまでできるか

見積もりがでるまでには、何度か間取りを変更したりしていると思います。

なかなか金額が提示されないので、間取りはともかくこれで良しとして、早く見積もりを出して欲しいという気持ちにもなってきます。

この場合、取りあえずの見積もりが出て、ハウスメーカーを決定してから、じっくりと間取りを検討したいと思っても、そうはいかない場合があるので注意が必要です。

ハウスメーカーにもよりますが、大きな間取り変更で大きく金額が変わる場合もあります。

これは、建築方法の違いなどからくるようで、逆に大きな枠組みさえ変わらなければ、契約後でも見積もり金額内で自由に変更できる場合もあります。

契約前には必ず確認したほうが良さそうです。

支払いスケジュールなど

支払いのスケジュールにも注意しておくと安心です。

ハウスメーカーの決算時期によっても変わってくる場合もあります。

我が家はマンションの売却代金をそのまま建築費に充てる計画だったため、建築だけでなくマンションの媒介契約もするなら、支払いは差額だけでOKという提案もありました。

つなぎの住宅ローンを組まなくて済むので、その分節約になりますね。

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