床下浸水は火災保険の補償対象外?支払い条件を満たすのは45センチ超の浸水
建替えや注文住宅を建てたいろいろな方のブログを参考にさせてもらっていたのですが、ある時水害に強い家づくりにこだわりのある方のブログで「45センチ以下の床下浸水は補償の対象外」という記述を目にしました。
調べてみると床上浸水の場合はどこの保険会社でも保険金が支払われるようですが、例えば下の東京海上日動火災では床上浸水と地盤面から45センチを超える浸水での被害が支払い対象とされています。
・東京海上日動火災HP「Q&A」
https://faq.tokiomarine-nichido.co.jp/faq/show/4888?category_id=159&site_domain=default
損保ジャパンのホームページでは、「床下浸水は補償されない」と書いてありますが、読み進めると、床上浸水と地盤面より45センチを超える浸水により被害を受けた場合は補償されるようです。
・損保ジャパンHP「Q&A」ページ
https://faq.sompo-japan.jp/sumai/faq_detail.html?id=80434&smp=on
これは、保険会社によって違いがあるわけではなく、どこの火災保険でも水災被害に対しての一般的な基準のようでした。
水災については地震と共に最優先したい事項だったので、床下を何センチにすることになっているか、早速各メーカーさんに確認してみましたが、結果は各社揃って「床高45センチ未満」との事でした。
基礎断熱は床下浸水しない?でも、もし浸水したら致命傷
床断熱(基礎コンクリートに穴のあるタイプ)だと、水位がその穴より高くなった場合、その穴から水が床下に入ってしまいます。しかし、床下に汚水が入っても、ホースで洗い流せば済むそうです。つまり、床下浸水の場合でもそれほどの被害は考えられないということなのでしょうね。
一方、基礎断熱の場合だと基礎と本体の間に隙間はありません。なので、しっかりと施工されていれば水が床下に入る心配は無いそうです。でも、基礎断熱では床下も部屋と同様の断熱処理がされ気密性が高められているため、万が一床下浸水した場合には入って来た汚水を抜くのも難しく、なにより建物全体にも甚大な影響を及ぼします。ハウスメーカーさんは勿論「しっかりと施工」する前提で話していますから、万が一浸水するケースは床上まで上がった水が床の上から床下に流れ込む場合だということでした。
つまり、火災保険の補償対象になるかどうかを考えるなら、床下が何センチであろうと基礎断熱であれば関係ないということになります。
水災を考えれば床はできるだけ高い方が安心ですが、基礎断熱にもかかわらず浸水45センチで水が入ってしまったら、被害は大きいにも関わらず保険金は支払われないということになります。
一方床が低い場合はすぐに床上浸水してしまいますが、保険で補償してもらえます。
だからと言って低くするのも違うし...。水害対策を優先するなら、基礎断熱は断念したほうが良いのかしら?決めていた断熱法について考えなおし始めるきっかけになりました。
実際我が家はどうなったかは...我が家の実態セキララ公開で。