●ハウスメーカーによって全然違う!広さや高さ理想の間取りが実現できる工法は? 🔽

ハウスメーカー比較

理想が実現できるハウスメーカーは?

 これは住宅展示場まわりをはじめて、いろいろなハウスメーカーで話を聞いてみて始めてわかったことなのですが、ひとことに「注文住宅」といっても、ハウスメーカーごとに対応できるものが限られます。どんな工法で建てるかによって、実現できることも違ってきますから、これはすごく重要です。

独自の工法で建てるハウスメーカーも多いですが、基本的な工法を知っておくと説明も分かり易くなる思いました。

どの工法で建てるかは天井高や間取にも影響する

例えば、広いリビングのある間取りについて、あるハウスメーカーさんに無理といわれても、他のメーカーではOKということがあります。


我が家は1階部分に駐車場を確保しながら、2階は建蔽率いっぱいに部屋をとりたかったので一階部分よりも二階部分を外に広げた「オーバーハング」を提案されました。

もちろん我が家の最優先事項である耐震等級3を保ちながらです。


ところが同じ間取りを他のハウスメーカーに持っていくと「可能だけれど耐震等級は下がる」とのこと。


他にも、狭小住宅なのでできるだけ天井を高くしたいと考えていたのですが、これもハウスメーカーによって高さの限度が違っていました。


基本的な工法を知っておけば、同じ工法を採用しているメーカーの資料を集めて比較検討するなど、もっと効率良くハウスメーカー選びが出来たんじゃないかなと思いました。

基本的な7つの工法と採用メーカー

まず、建築素材によって大きく「鉄筋コンクリート造」「鉄骨造」「木造」に分けられます。そして「鉄骨造」は軽量鉄骨、重量鉄骨、ユニット工法に「木造」には木造軸組工法、ツーバイフォー工法、ユニット工法があります。

大手ハウスメーカーでは複数の工法に対応しているところもあり、これらの工法に、メーカーごとの特徴が加わって、理想が実現するかどうか変わってくるようです。

我が家は「木造軸組工法」ですが、梁に鉄を使うのが特徴の「テクノストラクチャー」です。

ハングオーバーでも耐震等級が保たれ、さらにリビングを広くとれることが決め手になりました。

木造

木造軸組工法

日本で昔から採用されている伝統的な工法で「在来工法」とも呼ばれています。古くからある地元の工務店でお願いする場合は、多くの場合この工法を採用しているようでした。

新しい他の工法と比べ強度が劣ることと、職人さんによって品質にばらつきが出ることがデメリットですが、これらのデメリットをどのような方法でカバーしているのかがメーカー選択のポイントだと思いました。

木造軸組工法を採用しているハウスメーカー

・セキスイハウス
・ミサワホーム
・タマホーム
・アイダ設計 など

ツーバイフォー工法

北米で多く採用されている工法で、2インチ×4インチの木材をメインに使い、壁や天井など面で支える工法で「枠組壁工法」とも呼ばれています。断熱性、機密性に優れています。

また、木材は工場で大量生産されるため、品質が安定しています。一方間取りの自由度は低いことがデメリットです。
将来、リフォームをリフォームを考えている場合には向かないかもしえません。

ツーバイフォーを採用しているハウスメーカー

・一条工務店
・三井ホーム
・ヤマダホームズ
・木下工務店 など

鉄骨造

軽量鉄骨構造

工場で作られた厚さ6ミリ未満の鋼材を柱や梁に使います。

鋼材は工場で大量生産するため比較的安価で安定した品質を期待できます。

鉄骨は強度は強いですが熱や音も伝わりやすいのがデメリットです。

軽量鉄骨構造を採用しているハウスメーカー

・積水ハウス
・大和ハウス
・へーべルハウス
・セキスイハイム

重量鉄骨構造

厚みが6ミリ以上の鋼材で柱や梁を箱形に組んで接合します。

柱の少ない広い間取りを実現できますが、価格は高額になり、重量に耐えられる土地が必要です。

重量鉄骨構造を採用しているハウスメーカー

・旭化成ホームズ
・ヘーベルハウス

ユニット工法

工場で作られたユニットを組み合わせて家を組立てていく工法で、素材によって「木質系ユニット工法」と「鉄骨系ユニット工法」があります。

どちらも工場で多くの部分を作るため工期が短いことと品質が安定することがメリットです。

阪神淡路大震災の際に地震に強いことが話題に上っていたため興味深かったのですが、ユニットを運ぶ大型のトラックや組み立てのためのクレーンが通れないと無理のようで、断念しました。

ユニット工法を採用しているハウスメーカー

・ミサワホーム
・セキスイハイム
・トヨタホーム など

QooQ